こんにちは、クラウンライン・スラバヤです。
10月になり、
「もう少しで美味しいマンゴーの季節だな」とか
「今年の雨季は12月からかしら?」など、
色々と頭をよぎりますが、
街中のいたるところに即席の家畜市場が立ち始めるのを目にすると、
「あっ!もうそんな時期か」
と、思い当たります。
そうです、イスラム教徒にとって
『イドゥル・フィトリ(または「レバラン」。断食明け大祭)』と並び、
日本の正月のように盛大に祝うイベント
『犠牲祭(イドゥル・アドハ)』
の日が近づいているのです。
イスラーム(ヒジュラ)暦の第12番目の月は巡礼月(ズール・ヒッジャ)と呼ばれ、
特に4日間(イスラーム暦7・8・9・10日)に行う「大巡礼」の際、
メッカを擁するサウジ・アラビアには世界各地からイスラム教徒が「巡礼の行」をしにやってきます。
本場メッカで行われる巡礼の行は、以下のような流れになっています。
<初日~2日目午前中>
(1) 巡礼者たちは、アラビア語で「アッラーの御前に・・」という文句をと唱えてカアバ聖殿に集まる。
(2) カアバ聖殿の周囲を、左回りに7回周る儀礼を行う(「タワーフ」と呼ばれています)。
(3) カアバ聖殿を建てたと伝えられるイブラヒームゆかりの場所で礼拝を行う。
(4) カアバ聖殿から数百メートル離れた マルワとサファーという2つの丘の間(約400メートル)を、7回行ったり来たり(つまり3往復半)する(「サアイ」と呼ばれています)。
<2日目午後~3日目正午>
(5) タワーフ、サアイ、2つの儀礼を済ませた巡礼者たちは、メッカから約20キロ離れた「アラファートの野」に、「ミナーの谷」を通り、「ナミラ・モスク」で礼拝をする。
<3日目正午~>
(6) そこにある「ラフマ山(“慈悲の山”の意味)」で日没までずっと立ったまま、悔いをあらためる儀式を行う(「ウクーフ」と呼ばれています)。
・・この日は、「ヤウム・ル・ワクファ」と呼ばれ、巡礼のハイライトです。
<3日目日没後>
(7) 巡礼者はメッカに戻るための大移動を始める。
(8) 途中の「ムズタリファ」で一泊するが、そこで次の日の儀式用に小石を数十個拾い、一夜を明かして4日目の早朝にメッカ郊外の「ミナーの谷」に戻ってくる。
<4日目朝>
(9) そこには、悪魔を象徴する「ジャムラート」と呼ばれる石柱が3本立っており、それに対して、前夜に拾った小石を7個ずつ投げつける、「石投げ」の儀礼を行う(「ラムイ」と呼ばれています)。
<4日目正午>
(10) 無事に「石投げ」の行(儀礼)を果たした巡礼者たちは、それぞれのキャンプに戻り、そこで家畜(羊・ヤギ・ラクダ・牛など)をほふり、巡礼の成功を祝福する。
※ ※ ※
インドネシアは世界一のイスラム教徒を有しておりますので、
毎年10月(巡礼月)になると、メッカ巡礼を行うツアーが企画され、
各地からバスを連ねて空港に集まり、チャーター飛行機が飛び立っていきます。
巡礼に出かけられない人々も、この「犠牲祭(今年は10月15日)」当日は、
早朝から準備をして臨みます。
モスクに行けない人には、その様子がテレビで生中継されています。
巡礼者たちと同じように清らかな白い衣装を着て早朝にモスクに出掛け、
正午まで集団礼拝(礼拝と説教を聞く)をし、
帰宅したあとで、各家庭で準備しておいた家畜をほふりお祝いをします。
その肉は、1/3を家族に、1/3を親類・友人に、
そして1/3を家畜を買うことのできなかった貧しい人々と分け合い、
「クッル・サナ・アントム・タイイビーン(“良い年でありますように”の意味)」
と、お互いに挨拶を交わすのです。
【最後に、この「犠牲祭」のいわれとなった故事について】
その昔、子宝に恵まれなかったイブラヒム
(ムハンマド以前に神が語りかけたとされる預言者の一人)が、
やっと息子イスマイルを授かったが、
その子がかわいい盛りの少年になったとき、
神(アッラー)から、その子を生贄にするようにとの命が下る。
苦悩の中にも、今まさに息子を手にかけようとした瞬間に、
親子のゆるぎない信仰心を確認した神は、再びイブラヒムに呼びかける。
「童を手に掛けるには及ばず。」
そこでイブラヒムは、最も大切な、生命の糧とも言える牡(オス)ヒツジを
生贄として神に差し出した。
・・・
この故事から発生した「犠牲祭」ですが、
これはほふった家畜を神に捧げる、ということ自体に意味があるのではなく、
イブラヒームの示した神への信仰心・忠誠心を思い起こし、
自分の欲望を犠牲にして神に引き続き帰依する、という意味があるとされています。
地元の企業だけでなく、当地に多数進出している日系企業も、
この日には街角の市場で家畜(ヤギや牛)を購入して従業員達に肉をふるまうことが多いですが、
こうした地元の文化や宗教を尊重している姿勢も、
インドネシアの人たちの友好的な態度となっている背景にあるのかもしれませんね。
日曜日、会社対抗のフットサル大会にクラウンラインも参加してきました。
練習をちゃんとしてなかったこともあり、
惜しくも初戦敗退でしたが、久しぶりに体を動かして楽しめました。
次こそは勝てるようにしっかり練習して試合に臨みたいと思います。
皆様、こんにちは。
クラウンライン・ジャカルタ、不動産部の大盛です。
当地で働く、駐在員の方々は、日本ではマンションと呼ばれる「アパートメント」にお住まいの方が、大半だと思います。
ジャカルタのアパートは、ロビーも広く、装飾もゴージャス。
しかし、その反面、ソフト面では、日本と比べると劣っているのが、正直なところです。
そんなアパート生活にて色々なトラブルはつきものと言えますが、その対処方を知っていれば、慌てる事もありません。
一般的によく起こり得る事例と、解決法をQ&A形式でお知らせいたします。
答1.まずは、支払いがされてないことが考えられます。ケーブルTV、固定電話も含め、通信関連の支払いは、紙の請求書の発行が廃止される傾向にあり、E-mailで送られて来るケースが多くなっています。
E-mailでの請求書は、タイトルが英文やインドネシア語の場合、迷惑フォルダに入ってしまったり、広告メールと間違えて、ゴミ箱行きとなる場合も見受けられます。毎月の支払い金額は決まっていますので、数ヶ月分をまとめて払ってしまうのも手間がなくていいでしょう。
インドネシアでは、「止めれば払う(止めないと払わない)」が基本的な考えとしてあるので、支払いがないと、即効CUT OFFされます。しかし、お金を払えば、その3時間後には、接続されるというのが、いかにもこの国らしいサービス?です。
また、退去の際は、プロバイダーへのサービス停止の連絡もお忘れなく(仲介業者かご自身かを確認)。そのまま放置しておくと、退去後も支払い請求が来ることになり、SECURITY DEPOSIT(敷金)から引かれてしまうような事にもなりかねません。
答2.ケーブルTVのプログラムは各プロバイダーによって異なりますが、それぞれプランによって見れるチャンネル数は決まっています。日本人の場合は、原則NHKが見れれば、あとのチャンネルはあまり見ないという方がほとんどではないでしょうか?
よって、物件オーナーや仲介業者が申し込むプランもベーシック+NHKという場合が多いのですが、プロバイダーの方は、最初の数ヶ月だけは、申し込んでもいないチャンネルがプロモーションと称して(誰も頼んでいないのに・・)、全て見れることに。
それが、2ヵ月後に突然見れなくなり、「すわ、故障か?」となってしまうのです。
もし、NHK以外に特定の見たいチャンネルがある場合は、ご入居前にリクエストしておきましょう。ケーブルTVが家賃込みの場合、最初にプランが決まってしまうと、変更できない(差額が発生しますので)こともあります。ご注意を。
答3.害虫が好きな人は、いないでしょう。しかし、アリ、ゴキブリ、南京虫、ダニ、ハエ、蚊、蛾など、南国ですから、やはり虫はたくさんいます。
アパートの高い階数に住めば(5階より上くらい)、ハエ、蚊は、窓からの侵入はほとんどありません(高層階の部屋で出る場合は、エレベーターに乗ってやって来るのがほとんどです)。
または、低層階にお住まいの場合は、網戸をつける等の対策もとれます。ゴキブリ、南京虫、ダニなどは、部屋を清潔にする、もしくは公共エリアで害虫駆除薬を散布してもらう等の対策がとれます。
しかし、問題はアリです。
インドネシア特有の小さい赤いアリ、これはどこにでも現れます。新築だろうが、高層階だろうが、小さなコンクリートの隙間から這い出してきます。
インドネシアに来られたばかりの皆さん、びっくりして、アパートや大家さんにクレームしますが、正直、防ぎようがないのです。超高級アパートだって、出てきます。
対策としては、出たら、駆除剤を使うということです。スーパーに「ANTI KECOA DAN SEMUT(アリ&ゴキブリ駆除)」と書かれた白いチョーク上の駆除剤が売ってます。これを、アリの通り道にチョークで線を引くように塗ってください。これで、大概のアリは毒を咥えて巣にもどり、死んでしまいます。ほっとくと、突然また出ますので、また塗ってください。
もちろん、部屋の中に食べかすや、甘いもの(ジュースの缶)とか放置すると出てきますので、ご注意を。
毎日掃除して、きれいにしていても、雨などが降ると、地上から非難してきます(単に通り道になってる場合もあります)ので、この場合は運が悪いと思ってください。
答4.まず原因が水漏れの場合、水漏れ箇所は多岐に考えられます。
一番多いのは天井からの水漏れ。これは天井裏に張り巡らされた上下水のパイプから漏れてる場合、または、上階から、何らかの原因(水道水の出しっぱなしや、エアコンからの水漏れ)で漏れてくる事が考えられます。
特に新築の場合は、使ってみないとわからないという世界ですので、水漏れも多発いたします。これは、高級マンションだからと言って例外ではありません。
また、別の例では、Water Heater(給湯器)からの水漏れ。タンクと給水のパイプの連結部分がうまくはまっていなかったり、破損している場合に起こります。
その他では、洗濯機の給水の蛇口と連結するパイプからの水漏れ。これは、洗濯機の使用時に給水しない時に蛇口を閉めれば、問題は解決しますが、開けるといきなり、勢い良く噴出します。
いずれにせよ、原因はジャカルタの上水道の水圧が強いことが、原因の一つと考えられます(皆さんもシャワーの水が痛いくらいに強いと感じることがあるでしょう)。
こんな水漏れですが、アパートのエンジニアに頼めば、大体は1日で修理完了します(インターネットの復旧と同じようなものです)。
水漏れ以外の原因としては、雨漏りがありますが、これは厄介です。
まず、雨漏りの場合は、外部(外壁)の破損、亀裂等から漏れている場合が多く、その箇所が特定できない限り、修理のしようがないという事です。
特に雨季になると、ゲリラ豪雨とも言うべき、横殴りの雨が窓を叩きつけ、その隙間から漏ることもあります(この場合は、窓枠にラバーを張ったり、シリコンで隙間をパッキンする等の対策が可能)。
しかし、風向きが変わると違う部屋の窓から漏ることも再度でてきますので、その都度、処置をしなければいけません。
インドネシアでは、雨漏りも天災の一つと考えた方がいいのかもしれません。
答5.ジャカルタ市内は野良猫で溢れています(宗教の関係上、犬は取り締まわれているようで、野良犬には、ほとんどお目にかかりません)。動物好きのあなたが、道端で生後数ヶ月の子猫に遭遇し、拾ってきてしまうというのも無きにしも非ずです。
物件オーナー(大家)に聞いたところ、部屋の維持管理を前提に、飼ってもよいとの言質をいただきました。管理事務所も見て見ぬふりをしてくれるかもしれません。
しかし、ジャカルタのマンションの多くはペット禁止が原則です。
オーナーがOKを出しても、隣近所の住人に見られてしまい、その人が猫嫌い(動物嫌い)であった場合は、マンションの規則を縦に、管理事務所にクレームして来る事も考えられます。その場合には、オーナーがOKを出したとしても、集合住宅に住む限り、規則は規則ということで、猫を手放すか、退去せざる負えません。オーナーも仲介業者もどうする事もできません。
ペットをマンションで飼うという事は、全てが自己責任になってくることを覚悟しなければいけません。
犬の場合は鳴き声や散歩の問題もあり、ハードルは、もっと高くなります。ペットを飼えるアパートやタウンハウスもありますが、場所は郊外の場合が多くなります。
ペットを飼う場合は慎重に。
ここジャカルタは赤道よりやや南半球側にあり、一年中気温約30度の常夏です。
一年を通し、雨季と乾季があり、
雨季は朝晩やや涼しいものの、やはり乾季となればムワッとする気温。
こんな時、人は誰でも「涼」を求めます。
ジャカルタから車で約2時間ほどの距離にあるPuncak(プンチャック)は標高が高い為、
気温は約18度から20度ほどと低く、避暑地として有名な場所です。
ジャカルタ市内や郊外には、これといった観光地が少ない関係なのか、
週末ともなれば皆がこぞって涼しさを求め、 Puncakへ向かう為、大渋滞となります。
山への道は一本しかなく、時間帯により道路規制があり、
上り専用になったり、下り専用になるため、時間を読み誤るとしばらく動くことができません。
さて、私も先日、親戚家族で訪れました。
渋滞を避け、朝5時出発し、7時過ぎに到着。
それからは周辺を散策したり、敷地内で栽培している野菜を収穫し、食事を作ったりと
のんびり過ごしました。
というのも、どこかへ出ようものなら、たちまち渋滞に巻き込まれてしまうからです。
たまには何もしない日が必要ですね。
散策中にこんな植物を発見。
なんかマンガに出てきそうな・・・
皆さんも是非、ゆっくりのんびりお過ごしください。
8月31日に『漁港見学会』を、
弊社が発行している「さらさ」(月刊のインドネシア生活文化情報誌)主催で行いました。
約80人の駐在員家族が参加しました。
この漁港は、約40年前から日本のODAで整備してきた・・
おかげで市民が魚を食べれるようになって、栄養管理に役立つようになった・・
輸出にも回せるようになり外貨を稼げるようになった・・、とのこと。
日本が海産物輸入をしている国別では
1位が「中国」から、2位がなんと「インドネシア」からでした。
日本が外国に、特に東南アジア諸国にODA援助していますが、
海外に住んでいる我々も、実際に見られる機会があることは、
日本の素晴らしさの再確認になりました。
午前から会場準備、午後受付開始、漁港見学会、夕食、とすべて無事に終わって、みんなで撮影。
クラウンライン・ジャカルタの出版部・アパート仲介部・引越部の面々と、
漁港コンサルタントの折下さん。
できれば、ローカルスタッフに企画から運営までを担当してもらい、
ローカルスタッフが達成感を感じることができるような、笑顔になれるような、
そんな機会を作りたいな・・。