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主権問題とバナナ

 
2012年5月14日 カテゴリー:生活, 上海

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5月4日フィリピン・バナナ栽培輸出企業協会は、スカボロー礁問題以後、中国がフィリピン産バナナの検疫を厳格化していると発表した。

発表によると、事件(中国漁船を拿捕しようとした)後、中国の検疫が厳格化されて輸出に支障をきたしているという。フィリピン産バナナの輸出では中国市場が過半数を占めるだけに影響は甚大だ。同協会はフィリピン政府の支援を求めている。フィリピン大統領府はスカボロー礁という主権問題が貿易などの問題に影響しないよう求めるコメントを発表した。
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拿捕のニュースが出て以降も一向に改善の兆しが見えない両国関係です。
とうとうバナナという主要農産物にまで影響が出てきました。

日本もフィリピンとほぼ同じ問題を対中国に抱えています。
もしまた昨年のようなことが起これば、前回もレアアースの制限がありましたが、両国貿易にまた何かしらの影響が起こることも十二分に考えられます。
一見関係のなさそうな個人荷物も日本から、という理由だけで不利益を被ることも起こりえます。
この国は政治と税関は密接に関係していますので十分注意が必要かと思います。

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