前回は上海の魅力は夜にあり!という事で上海の代名詞とも言える外灘の楽しみ方を自分なりに書いてみました。
映画:「夜上海」では本木雅博扮する主人公が夜の上海を徘徊しているところをヴィッキージャオが運転するタクシーに轢かれかけ、そこからメロドラマが生まれた…ように記憶しています。
このヴィッキー演じる運転手は乱暴運転でしょっちゅう交通事故を起こします。 実際の上海にはヴィッキーのような美人タクシードライバーに出会える確率は皆無ですが、しょっちゅう交通事故を起こすドライバーは残念ながら街に溢れており、道路では注意が必要です。
上海…中国ではタクシーの費用も安い為、利用の頻度は日本にいる時より断然増えます。 そんな危ない車には乗りたくない…とは言っても乗らなければどうにもならない場面は起こるでしょう。
と言う事で今日はタクシーにおける危険回避の方法の特集です。
1. 星の数は信頼の証
上海では約300,000台のタクシーが市内を走っています。 車内には各運転手の写真付きナンバープレートが置かれていています。
運転手には1つ星~5つ星まで階級があり、星の数が多ければ多い程運転テクニックが高く、交通状況を見て行く道を判断したりしてくれます。 3つ星以上のタクシーは車上に赤いパネルが付いているので多分観ればすぐに分かると思います。
2.ナンバーに注意!
上記の星が付いている運転手であればある程度安心できる運転手なのは間違いないのですが、星の無い運転手、またナンバーが大きい運転手(320,000番台、330,000番台)は運転が乱暴だったり、決まったエリアしか行ってくれなかったり、あるいは新人運転手で道そのものが分からなかったりと言った事があります。 道の分からないタクシーに乗ってしまうと遠回りをされたり、道に迷ってしまったり…なんて憂き目に遭う可能性もある為、行き先を言って運転手の反応が怪しかったらすぐに降りて別の車を捕まえる事をお勧めします。
3.万博>水色>黄色・黄緑>白>紺色>朱色>紅色
上海では上記の8種類のタクシーが走っています。
・万博タクシー: 2010年の上海万博以降登場したミニバンタイプです。 万博当時、3つ星ドライバー以上の資格を持つ運転手の搭乗が許されたいわゆるエース機です。 …最も最近はその感覚も薄れ、時々道路事情に疎い運転手も乗っているようですが…。
・水色:大衆タクシー: 上海の大手交通会社のタクシーなので市内でも比較的信頼されています。 オフィスビルのタクシーロータリーではこの大衆タクシー以外入れないような所もあるようです。
・黄色・黄緑: 強生タクシー:こちらも上海の優良企業のタクシーなので信頼度が高いです。 ちなみに「夜上海」のヴィッキージャオの乗っていたタクシーもこのタイプでした。
・白色: 錦江タクシー:同じく大企業のタクシーなのでそれなりに信頼出来ます。 ただ、空車でも止まってくれない時が多いような気がします…。
・紺色: 藍色同盟タクシー:何処の会社のバックアップなのかはよく分かりません。 まず安全なのですが、このタイプのタクシーで詐欺に遭ったと言う被害を時々耳にします。
・朱色: 紺色同様協賛元が不明です。ただし3つ星以上クラスの運転手が乗っているケースが多く、赤タクシーだからと言って(後述します)そこまでバカには出来ません。
・紅色: 同じく出自の怪しいタイプです。この色のタクシーには元服役囚が乗っているケースが多く、態度も非常に悪いです。 また詐欺の確率も非常に高いです。
…以上の知識を頭に入れておけば事故は最小限に抑えられるはずです。 道路が混雑している時は中々選んでる余裕もないかも知れないですが知っておいて損な知識ではないと思いますと言う事で。
(こ)