最近、とても大きな石の指輪をつけたインドネシア人男性が増えました!
この石は、主にBatu akik(メノウ)で、この一年で、ジャカルタだけではなく、インドネシア国内でブームを呼んでいます。
今は男性だけでなくて、女性や子どもにも人気があります。
このブームにあやかり、インドネシアで最大の石の市場Jakarta Gems Center(旧Pasar rawa bening)をはじめ、Blok M Square、Mal Blok M、Gemstone Thamrin Cityなどで、多くの店がメノウを販売するようになりました。
今回は、リットル東京のブロックMにあるBlok M Squareのメノウの店を訪ねてみました。
Blok M Squareの入口にある、メノウの指輪をした大きな手の像。
2014年8月にBlok M Squareの地階(ブロックC&D)にメノウを販売する店が開店しました。
今年4月時点で、メノウの原石や加工品、加工作業をする店は約200にまで増えました。
指輪に使われるメノウには、さまざまな種類があります。
メノウの店のひとつ「Frank Gemstone」には、ジャワやスマトラ、スラウェシ、カリマンタンなどインドネシア各地からのメノウがあります。
オーナーのフランキーさん(46)によると、
今一番人気なのはbatu bacan(クリソコラ類)です。
スラウェシのバチャン島やカシルタ島に多いこの石は、自然に色が黒から緑に変わるユニークなものです。
アチェ産の黄緑色のメノウのbatu idocrase(アイドクレース)や、南スマトラ産の紫色のbatu akik lavender(紫色のカルセドニー)もよく売れています。
左から紫カルセドニー、クリソコラ、アイドクレースの指輪です。
また、メノウに天然の模様が入ったbatu akik gambarも人気で、模様により値段が変わります。
鳥、龍、人の顔、クロス、イスラム教のアラビア文字などの模様は高価がつきます。
ペンダントヘッドにした模様が入ったメノウ。最近これも人気です。
好きなメノウを選んで、それにチタンや銀、ロジウムなどの指輪の枠を合わせて、指輪にしてもらいます。
指輪の他、ペンダントヘッド、ブレスレットにも加工できます。
ブラックオパールやスラウェシ産のヒスイ、pancawarna(5つの色のメノウ)、カリマンタン産のロードクロサイトなどの原石を販売している店もあります。
地階の奥にはメノウをカットしたり研磨する場所が。加工料金は石の硬さにより異なります。
メノウの指輪は、以前からジャワ人男性に好まれていました。
着用者に幸運やカリスマ性、繁栄をもたらして、病気を治すなど特別な力があると考えられているからです。
今はファッションで着用する人が多いですが、メノウの不思議な力を信じる人も多いです。